【レビュー】ポケモン スカーレット・バイオレット【良いところ悪いところ】

ゲーム

おはこんハロチャオ~! 川古です。

みんな大好き、ポケットモンスター。

「ポケモン」の愛称として親しまれてきた本ゲームタイトルは、プレイせずとも、今や名前を知らない人はいないんじゃないかというくらいのビッグコンテンツですよね。
その名のとおり、モンスターソフト!

そんなポケモンですが、2022年11月18日(金)に新作「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」がNintendo Switchで発売になりました!

トップページ | 『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』公式サイト
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』公式サイト。『ポケットモンスター』シリーズ完全新作 2022年11月18日(金)発売!

リメイクや派生を除き、2019年11月15日発売の「ポケットモンスター ソード・シールド」から実に三年ぶりの完全新作ということで、心待ちにしていた方も多いんじゃないでしょうか。

僕も前作ソードは購入しており、新ハードで生まれ変わり元気に動き回るポケモン達を見て心躍らせたものです。

例に漏れず、僕も新作(バイオレット)を購入し、一通りクリアしたので今回ちょっとレビューを書いてみました。

僕自身、ポケモンは過去にかなりやり込んでいて、赤・緑から触れているのですが…
とはいえ派生含めて網羅はしていなかったり、過去の仕様について勘違いしている点もあるかと思いつつ、少しでも購入を迷っている人の参考になれば幸いです。

ただ結論としては、ポケモンが好きなら買いです。

可愛らしい今作の“御三家”ポケモン。左からニャオハ、クワッス、ホゲータ

そこに三匹のポケモンがおるじゃろ?
欲しいかい?あげないよ!!

新作ポケモンSVは買うべき?

結論、ポケモンが好きなら買っていいと思います。

大体以下のような点からオススメします。

①シンプルに楽しい
わかりやすくも奥の深いシステムで、子供から大人まで老若男女に楽しめる要素があるのがポケモンシリーズの真骨頂。

パートナーと冒険するという、今日までに馴染みある普遍的なテーマとブランド力で、誰でもシンプルに楽しめると思います。

タイトル毎の新たな地方で、新種のポケモンやトレーナーとの出会いにワクワクしますよね。

ただ普通にやるだけでも楽しいのがポケモンの魅力でもあるので、お祭り感覚で履修するという意味でもアリアリのアリ

バトルの基盤として
ポケモンをプレイする理由の一つとして、友達やオンラインでの白熱のバトルを楽しみたい人が多いでしょう!

これはポケモンに限らず、マルチ要素のあるゲームタイトルは最新作でみんな遊びますよね。
(スプラトゥーン3を持っているのに、あえて2でやる…という人はいない、的な感じ)

なので最新作にポケモンを集約(データ引っ越し)させて、バトルにのぞむのが通例だと思います。

PvPでのバトルをやる予定がなくても“今後もし気が変わった時のために購入しておく”という人もいるかもしれません。

まぁこれは新作が出た際の命題といいますか、互換性の問題なので、あまり気にしないでもいい点でしょう。

③シリーズ初のオープンワールド
今作では目玉要素として、流行りの(?)オープンワールドが採用されています。

フィールドと町の移動、バトルへの移行がシームレスで繋がっているのが大きな特徴。

伝説のポケモンに騎乗(ライド)し、広大なマップを自由に駆け巡ることが出来ます。
(スカーレットではコライドン、バイオレットではミライドンという伝説ポケモンがオトモします)

そこかしこでポケモンが歩き回り、群れをなし優雅に生活している様子がうかがえるのも楽しい。

更にはパーティの先頭にいるポケモンを一体フィールドに出して連れ歩いたり、おまかせバトルという自動戦闘をさせることも可能。
ピクニックでは、その場でテーブルを広げてサンドイッチを作ったり、ポケモン達の体を洗ってあげてコミュニケーションをとったり…

「ポケモンと一緒に旅をしている」感覚は、これまでにない体験をもたらしてくれます。

④様々な新要素
ポケモンSVではテラスタル化という独自のバトルシステムがあります。
これは付加されたテラスタルジュエルの影響でポケモンのタイプが変化するというものになっており、前作ソード・シールドのダイマックスと似ていますが、よりシンプルでいて戦略性を生む内容になっています。

上記にちなんだテラレイドバトルというものも存在し、こちらはソロでもマルチでも複数のトレーナーでテラスタル化した強力な野生ポケモンとのバトルが楽しめます。

フィールドの広大化やレイドバトルへの布石
ソード・シールドから培ってきたものが採用されている印象ですね

その他にも、素材があれば所持数を気にせず好きなわざマシンを作れる「わざマシンマシン」
忘れたわざをデメリットなく好きなタイミングで覚え直しできる、といったシステム等も実装されており、過去作からの利便性の向上がうかがえます。

これまでのチャレンジやフィードバックがあったからこそ得た教訓や、生かされている部分を多数感じることができるんじゃないでしょうか。

バイオレットを購入した理由

シリーズではこれまで2パターンのうちの前者(ダイヤモンド・パールであればダイヤ、X・YであればXといった具合に)を選んできたのですが、今回初めて後者を選択しました。
理由はテーマが古来と未来で、伝説ポケモンのデザインやモチーフの色味の雰囲気から。
あとは事前情報のグレンアルマ・ソウブレイズ等の出現ポケモンの違いと…
ペルソナ好きなので、P5Rのヴァイオレットにちなんで!(これ大きい)
僕はいつも前述の理由から基本は即決ですが、こうやって悩むのも楽しいですよね
あなたはどんな基準で選んでいますか?

ちなみに最初の御三家は、代々必ず水ポケモンを選んでいます

残念に感じたところ

実はここがメインの言及したい部分だったりします(苦笑)

ポケモンの魅力や人気は言うまでもなく、それだけに最新作ポケモンSVにおいては気になる部分も目立ちました。

ここでは個人的に残念に感じたところを挙げてみます。

ジェンダーレスを意識したキャラメイク

通称「レッド」やアニメ版のサトシのように、初代ポケモンでは主人公には共通した一つの見た目しか用意されていませんでした。

そこから男女を選べるようになり、現在ではキャラメイクから自分好みの着せ替えまで楽しめるようになったことは喜ばしい進化でした。

今作でもそれは同様なのですが、良くも悪くも男女の違いがほぼありません。

男女や人種的ルックスは存在・選択出来るのですが、男女で共通の髪型とメイク、そして体格。
制服も同じでスカートが無い等、性差を感じられないつくりになっています。
いわゆるジェンダー問題やポリコレを意識したグローバルな仕様なのだと思いますが、そこがキャラメイクの醍醐味を潰しているようにも思えます。

意識するのは解るのですが、この仕様のせいで逆に個性を狭めているように感じます。

一応アカデミーに通う学生で年齢は10歳という設定が大元にあるので、言ってしまえば「二次性徴を迎えていない」容姿だからという理由付けは可能。
と思えば、実際アカデミーやフィールドには多彩な年齢感を持つトレーナーやNPCが学生として登場します。

メインキャラのネモやペパーは中高生くらいの見た目ですし、フィールドで対戦するアカデミー生の中には壮年の男女もいたりします。
(学ぶのに年齢は関係ない、というようなセリフを言うNPCもいた気がします)

この辺りになんとなく矛盾を感じてしまうのは僕だけでしょうか。

本作には人種や年齢諸々関係なく、様々な可能性があるんだよっていうようなメッセージも込められている気がするのですが…
寧ろ個々が活きるよう、これまでのような男女の区分けはあっていいんじゃないかなと思います。

より具体的にいえば、ポケモンらしいグラフィックで野良トレーナーのように年齢感まで変えられるようならもっと面白いんじゃないかな、と個人的に提案したいですけどね。

とはいえ、主人公伝統の(?)母親と二人暮らしという設定等もあるため、色々難しいのかもしれませんが…。

あとスカートだとパンツが見え見えない問題ありそう
見えてもいいと思いますけれども、ええ、はい

テラレイドバトルの挙動

ポケモンSVはテラスタル化した強力なポケモンに4人で挑む「テラレイドバトル」が楽しめます。

こちらは無線やネットワークを介した4人でのマルチプレイか、ソロでも自身+3人のNPCという形で参戦出来て、倒せれば豪華な報酬や高パラメータのポケモンを確定でゲット出来るボーナス的なコンテンツ。

しかし概ね問題はオンラインマルチプレイの方で全体的にもっさりしているんですよね。

バトル中はリアルタイムでターン・行動を繰り返していくのですが…
これがわちゃわちゃしてて、急に時間が切り取られたかのごとく処理されたり、いきなりバトルが終了したり。
ラグが原因なのだと思いますが、正常な挙動なのかよくわからない状態になっています。

またオンラインでは募集とマッチングが行われますが、しばしばマッチング不成立が起こります。

まず大元のバトル(テラスタル化されたポケモン)が募集ページに最大8体貼りだされます。
ここで参加したいバトルを選択したとき、マッチング待機時間が発生するのですが…
問題はここで「確認」⇒「パーティに入れませんでした」という流れが高確率で発生するため、ストレスに感じる人が多いようです。

さらにいえば、参加先一覧のページ更新をするには、上記の待機を体感二回は繰り返す必要があり(混雑緩和のため?)結果的になかなかバトル自体始められない…という状況になりがちなんです。

上記の挙動はモチベーションに大きく関わる可能性があるため、早急に何かしらの対応をしてほしいのが正直なところですね。

オープンワールドの弊害

今作一番の特徴といえばやはりオープンワールド。

流行りに乗った感じではありますが、それゆえの弊害も多く感じました。

例えばこれはシステム上でよくある課題ではありますが、シームレスに起因する膨大なデータ量による処理落ちの問題。

ポケモンSVも例により、フィールド移動のモーションNPCの挙動にカクつきが多く見られます。

Switchというマシンスペックの問題もありますが、ここにストレスを感じてしまう人は多いと思うんですよね。

プレイ中にエラーで強制中断したことも二回ありました
これも処理の問題と関係がありそうです…
(オートセーブ機能なかったら発狂してますね)

またオープンワールドという要素に注力し過ぎたのか、細かいオブジェクトに対する仕様が雑に感じてしまいました。

基本それぞれの町の家には入れないですし、同じ町の中に同一の店が無駄にいくつもあります(笑)

それから新しい試みとして「チャンピオンロード」「スターダスト☆ストリート」「レジェンドルート」という三つのストーリーを自由に進めることが出来るのも大きな特徴なのですが…
レベルが一気に上がって強くなりすぎたり(ジムリーダーもワンパン)、“自由”であるがゆえに結果としてゲームバランスを崩してしまっている感は否めないんですよね。

更に全年齢対象とはいえ、使っている用語やオープンワールドの性質など、小さな子供には不向きかなぁ、というのも正直なところ。

一応ガイド表示はあるとはいえ、ゲームが苦手な人は「何処にいったらいいのか解らない」「この操作はどうやるの?」という人もいるんじゃないでしょうか(マニュアルもないですし)

オープンワールドの有無については、どちらにもメリット・デメリットが存在すると思いますが、勿体ないという印象。
総じてもう少し一つ一つを丁寧に作り込んだ方が良かったのではないかなと思いました。

ポケモンSVでは大きく三つに分けたストーリーを楽しめます。
チャンピオンロード=おなじみのジムバッジを集めてチャンピオンを目指す作品の主柱
スターダスト☆ストリート=アカデミーの不良集団「スター団」にカチこむ物語
レジェンドルート=伝説のスパイスを求め、舞台となるパルデア地方の秘密に触れていく
プレイヤー自身がこれらを好きな順番で進めることが出来るのが魅力の一つ。
それぞれに「道」のネーミング要素があって洒落ていますよね。

ジムリーダー関連の希薄さ

これは主軸となる「チャンピオンロード」に関してですが、ジムリーダーとの関係性やエピソードについてです。

シリーズおなじみのジムリーダーって、それぞれ一様に矜持があってカッコイイですよね。
今作でも魅力的なキャラクターが多数登場します。

ただ主人公との会話や絡み方など、エピソード周りの展開が非常に希薄です。
(水タイプのハイダイ等、少し特殊なものもありますが)

ジムリーダーはその町の顔であり、そこにはちょっとした物語があって、その奔流に関わっていくことで旅をしている醍醐味を感じられたり、バトルにも気合が入ります。

個々のジムリーダーには含みやバックボーンがありそうに匂わせているのですが…
詳細や人間性について、ほぼ語られることはなく、ただ存在する概念のようになってしまっている。

つまるところ「ただ町に居て、それっぽいことを言って、ジムバッジをくれるだけの人」になってしまっていて、浅いんですよね。

彼ら彼女らはシリーズ通して、含蓄ある台詞を言ったり、教訓も感じられたりするのですが…
メインキャラによるストーリーは感動的だったり、今までに無い感じがあったこともあり、ジムリーダー周りについてはちょっと残念でした。

ジムリーダーってある意味ポケモンの顔みたいな側面もありますし、もう少し深堀りしてほしかったですね!
あなたの好きなジムリーダーは誰ですか?

ちなみに僕は、シャキーン!!ミ…ミカンちゃんです
くー!たまらんー!

ポケモンというコンテンツ

ポケモンSVとは話が反れますが、ポケモンというコンテンツについて感じたことを記述します。

時代の移り変わりと進化

僕にとって、ポケットモンスターは初代の赤・緑時代からやっている愛着のあるタイトルです。

当時はゲームボーイの緑茶のような、学校の濁った池の水のような色のドット画面とにらめっこして夢中になったりしたのはいい思い出。

ポケモン金銀については、歴代“楽しみで発売日前日眠れなかった作品”の首位かもしれません。

そんなポケモンですが、今ほどメディアが盛んでなかった昔も「おはスタ」や「64マリオスタジアム」という番組内で取り上げられていました。

中でもニンテンドー64のソフト「ポケモンスタジアム」を使った大画面での3Dポケモンバトル企画には胸を躍らせた世代の方は多いんじゃないでしょうか。

僕が旧友と一番ハマった「ダイヤモンド・パール」の頃も、Wiiの「ポケモンバトルレボリューション」を介してテレビに繋ぐことで、リアルなポケモンバトルが楽しめましたが、大元自体は未だドット絵でした。

それが今では、あの頃驚愕した美麗な3Dグラフィックを手元足元で、当たり前のように楽しめてしまうという…(具体的にはソード・シールドで割と完成された感じでしょうか)
更にはネットワークを用いて遠いトレーナーとのバトルや交換も出来るなんて、時代の流れを感じますよね。

かがくのちからってすげー!

近い将来、VR空間でのポケモンバトルを観戦することも、全然まったく夢じゃないですね!

ポケモンセンターについて

おなじみポケモンセンターは、ゲーム内でポケモンの体力を回復してくれる病院のような施設。
現実ではポケモンのオフィシャルストア的な存在のお店ですが、こちらも素敵ですよね。

僕も新作SVを予約しに久々にうかがったのですが、ポケモンセンタートウキョーDXは初めてで、その前は浜松町にあった頃以来でした(東京駅のポケモンストアには何度か行きました)

現在はポケモンカフェも出来ており、非常に人気の様子。
僕が来訪した際は、コロナの影響もある中で事前予約で満席状態でした!

昔から思っていることですが、ポケモンセンターってマジホスヤバみ深みちゃんなんスよね(※ホスピタリティが高い)
接客の質やサービス精神が高水準で、安心して楽しむことができます。

カフェ業界で言ったらスタバみたいな感じ

あとスキルもそうなんですが、須らくスタッフさんから“好きで働いている”感じが伝わってくるのがよきところ。
当たり前かもしれませんが、ポケモン好きじゃない人はきっとポケモンセンターでわざわざ働かないと思うんです。
加えてコンテンツ的に子供が好きじゃないと務まらなさそうな点も、尊敬出来ますね。

リニューアルされ、全国の展開先も増えたポケセン。
ひょっとしたら僕のような大きなオトモダチは敬遠してしまいがちかもしれませんが、ポケモンセンタートウキョーDXについては、見たところ来客の年齢層はむしろ高めに感じました。
(日本橋という立地、平日や時間の問題もありそうですが)

休日には子供やファミリー層も増えて賑わいをみせると思われますが、老若男女、行って恥ずかしいということはありません!

ポケセンは、まっことドリーミングプレイスですので、気になる方は是非一度行って触れてみてください!(ジョーイさんはいませんが、素敵な方はきっといます)

昔は誕生月に行くとポケモンカードが貰えたりスタッフと「お誕生日バトル」が出来ました。
バトルはセンター内にある大画面と繋いで行うのですが、この対応がまた秀逸で…
子供に対してはわざと意味のない技を出したり、大きなオトモダチにはガチで臨んできたり。
使用しているポケモンにもこだわりがあって「プロや…」といった感じでしたね

久々の方も新規の方にもオススメ

今回は新作ポケモンSVについて、簡単な所感を綴ってみました。

恐らくですが、今後の新作ではオープンワールドは廃止になる可能性はありますね。
僕自身もポケモンとの相性は正直微妙だと感じているのですが…どうでしょうか。

当初からプレイしている身としては、やはり昔の王道の進め方がウケるといいますか…
ポケモンってシンプルなのに、そこまで所謂“一本道”みたいな省略し過ぎ感はないんですよね。
従来から、ゲーム性とスペックのバランスが非常に良くとれている作品だと賞賛しています。

少し残念な点が目立ったため、デメリット寄りになってしまいましたが、とはいえ本作にしかないようなストーリー展開だったり、新しい要素もあります。

クリア後からが本番みたいなところもあるので、やり込みや育成等も含めて、これから久々にポケモンバトルを楽しみたい人や全く新規の方も「好きなら買い」ですよ!

あと一つ…
現在使用不可ポケモンの追加…何卒オナシャス!!


そんなところで。

Bonne soirée! ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました