FF14における外部ツール問題【結論:使用してはダメ】

ゲーム

Bonsoir! 川古です。

スクウェア・エニックスと言えば、知らない人がいないくらい有名なゲーム・IT企業ですよね。

そのスクエニが世界に誇る有名なゲームタイトルといえば「FF」ことファイナルファンタジーシリーズ(正しくは旧スクウェアの時代からリリーズされている作品群)

ゲームをプレイしない人でも、名前くらいは聞いたことがあると思います。

そしてFFの中でも、MMORPGというジャンルに分類され、現行で最新となっているのが「FINAL FANTASY XIV(フォーティーン)」(以下FF14)です。

MMO=「マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン」の略称
多人数が同時に参加するオンラインゲーム、ネットゲームのこと

スクエニのMMO売り上げ推移としては、十年前から6倍以上の600億円以上を叩き出しているそうで、2019年7月2日リリースの拡張(パッチ5.0)「漆黒の反逆者-ヴィランズ-(SHADOWBRINGERS)」においてはプレイヤー数が倍増。

2021年12月3日リリースの最新拡張(パッチ6.0)「暁月の終焉-フィナーレ-(ENDWALKER)」からも増加の一途を辿り…
先日2022年10月8日に放送された公式配信番組“第8回14時間生放送”では、なんと登録アカウント数が全世界2700万人を突破したことが発表されました!

旧版(ここでは割愛)発売から10年以上の長い歴史を誇り、今や名実ともに世界のトップMMOタイトルとなっています。

このFF14プレイヤーやファンは通称“ヒカセン”(光の戦士の略)と呼ばれており、僕もヒカセンの一人です(記事掲載時点で歴4年程)。

今回はそんなヒカセンの中でずっと問題になっている「外部ツール問題」に関して触れてみたいと思います。
というのも、先日の第8回14時間生放送の質問コーナーでも触れられており、個人的に気になっている事項だからです。

作品紹介とかより先で、しかも少し切り込んだ話というのが色々あれですが…

本作についての魅力諸々は語りつくせないところもあるのですが…それはまた別の機会に。
(特にララフェルの魅力については触れたいところ)

ちなみに特に思い入れのあるFFはIXとXVだったりします
XIVはちょっと別枠的なところがあるので!

外部ツールの使用について

先に結論を言うと、FF14において外部ツールの使用は一切禁止されています。

直近では以下ロドスト(THE LODESTONE:FF14公式サイトの一つ)の記事でも、その旨掲載されていますね。

FFXIV外部ツールの是非について | FINAL FANTASY XIV, The Lodestone
FFXIV外部ツールの是非について

※掲載文は全文で意味を成し、一部抜粋や切り抜きによる拡散は控えてほしいとのことで画像添付はしません

なお、後述でも触れますが外部ツールの定義については切り分けが難しく、一切禁止という言葉に集約されているようです。

要はFF14のゲーム内で実装されている機能だけで遊んでねってことですね。

この点を守れれば何も問題は起きないはず、なのですが…

14時間生放送における質問

本記事を書こうと思ったのは、先日の14時間生放送のコーナーでこんな質問があったからです。

該当のシーンを切り抜きされている方がいたので、動画を引用させていただきました。

該当の質問は8:38頃から

大元の14時間生放送は以下

該当の質問は5:07:40頃から

このLive Q&A、FF14のプロデューサーでありディレクターでありスクエニ取締役でもあり惑星にも命名されもはや肩書が多すぎて把握しきれない我らが「吉P、吉田」こと吉田直樹さんに、プレイヤーが気になっていることを1つ質問出来るよ~、というふれあいの場。

対象となる質問の概要としては、以下の感じ(内容が長いため要約されたようです)

  • パーティ募集やロドストで規約違反ツールに関する話題が目に入る
  • 嫌いなのでわざわざ募集事項に禁止の旨記載しないといけないのが悲しい
  • ツールについて踏み込んだ対策はとってもらえないのか

これに対し吉田さんは以下のように回答しています。

  • これ以上外部ツールに関し踏み込むつもりはない
  • 迷惑してるのは知っているが、本件で自分達はずっと叩かれまくっている
  • 出来るなら全て潰したいが、外部サイトにアップロードしたものまで取り締まれない
  • 0か1で考えるのは窮屈、全部無くすなら高難易度はやらない方向に舵をとってしまう
  • 立場以上のことは言及してしまってるので、これ以上つっこまれると困る

回答の内容からも察する通り、外部ツールに関する話というのは根深く、昔からFF14が抱える最たる問題になっています。

そして悲しいことに、これからも続いていくと考えられます。

外部ツールとは?

そもそも外部ツールとは何なのか?という部分に触れなければなりません。

FF14は「PC(Windows,Mac,Steam) / PS5 / PS4」と複数のプラットフォームで展開されています。

その中でも、主にPCユーザーに向けての問題であり、PS4等のコンシューマー機でプレイされている方は実質対象外。
というのも、外部ツールとはPCにインストールしたりして介入させるものであり、PS4等ではそもそもそれが出来ないからです。

僕もずっとPS4~PS5ユーザー
なので、ツール使用や拡張・改変自体が不可能です

いわゆる外部ツールに該当するものは多岐に渡ります(と思います)。

一例ですが、代表的なものとしては、例えばACT(アクト)およびFF Logs(ログス)
プログラムの改竄としてはズームハックといったものが挙げられるでしょう。

ズームハックとは

ズームハックは、その名の通りカメラのズーム機能に干渉するもの
システム上不可能な範囲までカメラワークを調節可能にしてしまいます
これにより、本来は見えない画面外の攻撃予兆等の情報を可視化し攻略を容易にしてしまう

他にも、アイテムを自動作成出来るようにしてしまうツールなんかも耳にしますね…。

そこまで詳しくないため誤った知識・認識だったらごめんなさい(?)

その中でも、とりわけ問題になっているのがFF Logsだと考えられます。

というのも、問題というのは問題が表出するから問題になるのであって、そうでなければ問題と認識されませんよね(若干ファルシのルシがコクーンでパージ感…)

言い換えれば、問題が浮き彫りになりやすいものに対して、必然的に焦点が当たります。

FF Logsはそれが顕著だからこそ問題として認識されやすく、また先の質問者さんが懸念されている内容にまさに該当するものです。

その理由は以下の項目で解説していきます。

FF Logsについて

FF Logs(ログス)は、FF14におけるプレイヤーの行動およびDPSデータのログを分析し、可視化出来る外部サイト・ツールです。
(助長はしないのでリンクは記載しませんが、ログスでGoogle検索すれば多分最上位にきます)

DPS=Damage Per Second(ダメージ パー セカンド)の略
「1秒間に与えるダメージ」のことであり、どれだけ攻撃ダメージを出ているかという指標
またFF14においては、ロール名としても使用されている

頭にFFと付いているように、元はFF14のために存在したものではないらしいです(よく知りませんが…)

またログスはACT(アクト)と呼ばれるツールと紐づいており、PCユーザーはそこから算出されたデータをインターネット上にアップロード。
コンテンツ毎のプレイヤーの行動や戦績データをログスで閲覧できるようになっています。

僕がログスを認知したのはFF14を始めて間もない頃
高難度コンテンツの一つ「次元の狭間オメガ零式:アルファ編」

攻略時に知らされ、実際に目にした時でしたね…

外部ツールが引き起こす問題

大枠で捉えれば「攻略を容易にしてしまう」「干渉によるバグ誘発の可能性」といったような部分が
問題点として挙げられるんじゃないでしょうか。
ただし、ここでは問題として認識されやすいログスにスポットを当ててみていきます。

まず何故ログスが特に問題になりやすいのか。

それは以下のような要因があると考えています。

使用していない人間も否応なく巻き込まれる

ログスのデータは先に記載した通り、ゲーム内から抽出したログをネット上にアップする形式です。

そして、データをアップロードする際、パーティを組んだメンバーの許可や意思は関係なくデータがまるごと一緒にあげられてしまいます。

FF14はMMORPGと呼ばれるジャンルであり、不特定多数の知らない人間と一緒に遊ぶものです。
ゲーム内で挑戦するダンジョンやボス等のコンテンツに挑戦する際、基本的には誰かとパーティを組む必要があります。

そうなると必然的に、知らない人一緒のパーティで攻略する機会が多くなります。
(完全に知り合いとしかやらないという方もいると思いますが…少数だと思うので省きます)

とりわけログス問題が大きくなっている原因がここにあります。

つまり、例えばあなたが受験生で、こんな風に考えたとします。

自分の学力がどの程度か知りたい…せや!全国模試受けとこ!

そこで「模試を受ける⇒申請する⇒採点結果が解る」という流れになった時。
この“採点結果”の情報として、同じ教室で受けた人の成績が公開情報として解り、更には記録として残ってしまうんです。

言い換えれば「自分の実力が他人の意思で勝手にネット上に晒される」ということになります。

また、模試だと全体像でランクが解ったりもすると思いますが、問題なのは名前(キャラクターネーム)付きで解ってしまうところにもありますね…。

テストの答案用紙をバラまかれるみたいなもの…
関係ない人からしたらたまったもんじゃないですね!

ヒエラルキーや差別化を生む

採点や成績という表現をしましたが、ログスの結果というのは色や数字で全体から見た優劣が解るようになっています(0~99、低い方から灰やオレンジといった具合)

これにより、一部のネット界隈ではこの結果をもとにプレイヤーを特定し「灰のくせに」とか「〇〇以下は雑魚」などと他者を差別したり、貶めるために多用される傾向があります。

勿論、大っぴらに発言としてログを残すとGMポリシー的にアウトなので、自信の情報は明かさず匿名掲示板やSNS等で陰口のように使用するわけです。

建前としては「自己研鑽のためにあくまで個人の情報として知りたい」という話をする人もいますが、そもそも外部ツールが規約違反なので…。

悲しいことに、こうしたシステムを利用し優越感に浸りたい人間は少なからず存在するのが実情。

ちなみにアップロードした(された)データは、個々で非公開に設定も出来るようです。
ただ、非公開にした人間=プレイヤースキルが低い(見られたくないから)というレッテルが貼られたりもするようで、自己防衛が逆効果になるという手に負えない状況になりがちな印象ですね。

使用が前提になっている感がある

公式放送でも指摘され、問題が表出しているのは、背景として使用が前提化してきていることにあると思います。

FF14では「極、絶、零式」といった名の付く高難易度コンテンツが用意されており、これらのコンテンツをクリアするには、パーティ全員で効率的なスキルワークを発揮する必要があります。
というのも「時間切れ」という概念が存在するためです。
(戦闘開始〇分以内にボスのHPを〇%以下にしないと強制終了、といった具合に)

そこで重要視されてしまっているのが、ダメージや行動を可視化するログスや外部ツールの存在。

プレイヤースキルの参考値とされ、放送でも指摘されていた「募集でみかける」というのはこういう部分に関係します。

例えばパーティメンバーを募る際に「零式の色は〇以上」とか「絶パッチ内クリア」等がそうです(今はここまで露骨に書いてないかもしれませんが)

故に、ログスのデータを「通知表、履歴書」なんて表現する人もいます。

これは邪推ではありますが、高難易度に挑戦する人は、使用はしていなくてもログスを認知している人が殆どじゃないでしょうか。
それだけ存在がちらつくというか、浸透してしまっている気がします。

高難易度なので効率化を求める気持ちや優秀なメンバーを欲するというのは解りますが、そもそもが規約違反。

ゲーム内にも木人(討滅戦)と呼ばれる、DPSの目安を計測するシステムはありますが、あくまで目安であり、ログス程詳細なデータとしては解りません。

そして吉田さんも、詳細な公式DPSメーターの実装は「絶対にトラブルになる」という理由からしないとしています。
例えば「DPS〇〇以上じゃないとパーティには入れません」といった差別やハブりが発生することを懸念しているんですね…。

またゲーム内でよく「詰め」という名目のパーティ募集を見かけますが、これは十中八九「ログスの成績を上げる」目的での募集でしょう。
(表現をボカしているので、攻略に慣れる、と言い逃れする余地があります)

こうした状況から、外部ツールの使用に関してグレーゾーンに見える部分もあり…
サービス内容の需要と供給の問題もあるので、長いこと運営側も手をこまねいている様子です。

課題点や所感

ツールに関しては概ね、難しいコンテンツにおいて影がちらついてくると思います。

高難易度コンテンツである零式や絶と呼ばれるものにおいては、レイドレースなるものがあります
これはあくまで非公式ではあるのですが、プレイヤーの中で「誰が一番最初にクリアできるか」タイムを競うものです。

これがFF14にとって一つの見所になっていることは間違いないですが、同時に外部ツールの使用についても当然絡んできます。
というか逆に「ほぼ100%使わないと他より優位に立てない」と考えられているでしょう。
実際に過去、優秀な成績を収めたチームの配信画面にツールが映りこんでおり問題になったことがありました。

公式の見解としては、長い時間をかけてやってもらうよう難しく作っているので「もっとゆとりをもってやったらいい、皆さん急ぐ必要はないですよ」というコメントがありました。

前述の記載文「FFXIV外部ツールの是非について」においても、FF14のコンテンツはゲーム内に実装されている機能だけでクリア出来るよう作られていると明記されています。

ただ悲しいかな、他人より早く攻略することで自分が凄いとイキったり、充足感を得ようとする層は一定数存在します。

外部ツールの使用について、なんとか自己を正当化しようと「バレなければいい」「公式で実装しない運営が悪い」と考えている人もいるでしょう。

更に揚げ足をとって「外部ツールなら人と電話をするのもダメなの?」とか「猫は外部ツールだ(?)」という人もおり…
カオスもカオス、通報世界大戦が巻き起こります。

なので公式としても「ここからここまでは外部ツール」
と明言するわけにもいかないんですよね…

とはいえ、繰り返しになりますが公式にもあるように外部ツールの使用は一切禁止です。
裏を返せば、公式がOKすれば問題は起こらない。

なので公式メーターを実装するか使用OKにしちゃえば個人的には従うしかないと思っているのですが、先述の理由から公式での実装はほぼありえません。

そして14時間生放送で吉田さんが真摯にコメントくださったのは有難いことなのですが…
捉えようにとっては「もう散々な思いをしているので勘弁して。まぁバレないように揉めないようにうまくやってください」という風に聞こえなくもないのが痛いところだと感じました。

お気持ちは察しますが、ヒカセンの質が問われる部分であり、そこで取り締まれないのはつまりそういうことだと思われても仕方ないのかな、と。

個人的には取り締まりが厳しくて息苦しい、と感じたことは一度もないですけどね…

外部ツールの使用を巡っては、今後も続いていく命題のように感じています。

聞いて、感じて、考えて

今回はFF14の外部ツール問題(ログス)について、いかがだったでしょうか(いかがも何もない)

誤解なきように何度も言いますが、FF14における外部ツールの使用は一切禁止になっています。
どんな言い訳をしようが、揚げ足をとろうが、公式がダメといってる以上ダメです。

バレなきゃいいという屁理屈は通用しませんし、処罰対象になります。
(コミュニティチームトップのモルボル氏こと室内俊夫さんも仰るように、ヤベー奴は「やっちゃダメな境界線を探そうとする」そうですよ!)

もしこれから新たにヒカセンになる人は、是非肝に銘じてほしい点ですね。

ツールなんてなくても、我々にはクリスタルの加護があるわいな!

そして何より思いやり。
聞いて、感じて、考えて。

本記事を見ていただいた古参の方も、新規の方も、よきエオルゼアライフを!

最後に。
FF14はシリーズ初の方もファンの方も楽しめるいわば「FFのお祭りゲー」になっています。
そんなFF14ですが、興味を持たれたそんなあなたには、フリートライアルという素晴らしいものが用意されています(初めて新しいサイト見たけどめっちゃオシャレやな…)

ファイナルファンタジーXIV フリートライアル | SQUARE ENIX
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フリートライアルでは、なんと!大作RPG二本分が無料で遊べてしまいます!
(レベル60、拡張:蒼天のイシュガルドまで)

いまや各界の著名人もやられている、世界を代表するMMOですからね。

公式アンバサダーの俳優・神木隆之介さん

色んな楽しみ方が出来るFF14の世界。
少しでも気になった方は、是非、まずは触れてみてください!


(この記事からやりたいと思う人がいるのか?)というのはさておき!といったところで。

Bonne soirée! ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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