【危険】粉瘤(ふんりゅう)について【早期発見がカギ】 

ライフ

Bonsoir! 川古です。

皆様方におかれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

もし参拝で健康を第一に祈るようになったら、経年の憂いを感じるな~と思う今日この頃です(まだセーフ!)

ご時世的には日々変異していく新型コロナウイルスが気になるところですが、その他の病気や怪我にも気をつけたいですよね。

僕は昨年の3月22日、ちょっとした手術を受けました。
というか、つい先日にも手術を受けました。

原因となる病名というか疾患の名前は粉瘤(ふんりゅう)というのですが、ご存じでしょうか。

今回はこの粉瘤ふんりゅうについて、経験を基に苦労話をお伝えします。
あまり気にならないからといって放っておくと大惨事になりますので、要注意です。

粉瘤は早期発見と手術が大事です。

粉瘤とは

粉瘤ふんりゅうと聞くと、字面的になんとなく嫌な感じがしませんか。

なんかこう、ゾワッするような…
(悟空が初めてスーパーサイヤ人になった時にみたいな感じです)

粉瘤ふんりゅう皮膚の下に出来る、皮脂や垢が溜まった袋状の腫瘍のことで、アテロームとも呼ばれます。

アテローム(粉瘤・ふんりゅう、アテローマとも呼ばれます)とは、皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、剥げ落ちずに袋の中にたまってしまってできた腫瘍の総称です。

たまった角質や皮脂は袋の外には出られず、どんどんたまっていきますので、時間とともに少しずつ大きくなっていきます。

身体のどこにでもできますが、顔、首、背中、耳のうしろなどにできやすい傾向があります。

やや盛り上がった数mmから数cmの半球状のしこり(腫瘍)で、しばしば中央に黒点状の開口部があり、強く圧迫すると、臭くてドロドロしたネリ状の物質が出てくることがあります

参考:日本皮膚科学会

上記の内容から解るように、良からぬものです。

まったく、粉ものはパンケーキとパスタとお好み焼きだけにしてほしいですね。

ぷんすかぽんすかぽかほんたす!

発見に至った経緯

発症箇所は、背骨に沿ったラインの肩甲骨の下あたりです。

初めは一部に少し膨らみがある?くらいに感じていました。

触った感じ、水膨れというほどではありませんが、適度に弾力があってブヨブヨする感触。

そこからあまり覚えていませんが…不自由も無かったため、結構な日数放置していました。
一年くらいは経過したかもしれません。

急速に肥大化するわけでもなく、痛みもなかったのですが、微妙に大きくなってきていることに気付きました。
この時には、ピンポン玉の半円より少し小さめくらいのサイズだったと思います。

気になったため病院へ行って診てもらいましたが「大丈夫じゃないですか」みたいな適当な生返事。
別の機会に整体に行き、その際ついでに施術の方にうかがってみても「もう少し大きくなったら病院に行った方がいいかも」といった返答。

そこから様子を見て、また少し経過したのですが…

今度は患部がちょっと硬くなり、圧迫した時に痛みが出てきました。
触れた時に臭いもあったので「これはヤバいかも」と思い再度初診のクリニックへ。

そこで即断、粉瘤と診断され、すぐ手術をした方がいいという話になりました。

いやはや、その前に同じ地域の病院で大丈夫と言われていたのですが…
場所によりますが、本当いい加減なことを言われることが多々あるためセカンドオピニオンは大事ですね。

手術と経過

初診から一度薬を処方してもらい、早いタイミングで手術へ。

部分麻酔とはいえ、物心ついてからの手術自体が恐らく初だったので、緊張しました。

因みに待機中にLINEニュースを見ていたら「人気YouTuber、背中の腫瘍により緊急手術」みたいな見出しの記事を見つけました。

ん?あれ、これ自分の状況と似てない?

そう思い確認したリンク先がこちら↓

まさに粉瘤に関する動画でした。
恐縮ながら、この方は存じ上げなかったのですが、早期発見だったため大事には至らなかったようです。
対応が遅れると大変なことになる旨コメントされていますので…よろしければ併せてご参考ください。
(その大変な例を自分で実証してしまいました)

通常粉瘤の手術は、くり抜き法という、少し切り込みを入れた後に嚢腫の袋を取り出して縫合する手法が行われるようです。
この場合は影響も少ないようなのですが…

ただ、僕の場合は肥大化しすぎており、切開した後掻き出す必要があるとのことで、大掛かりなものでした。

以下グロテスクな表現で申し訳ないのですが…

患部に麻酔をブスブスした後(既に痛みがあったためこれも結構しんどい)、切開し匙で中身をゴリゴリされました。
麻酔があるので痛みはあまりないのですが、溜まった膿を押し出すため体をグリグリ押されてオフオフしてました(笑)

勿論背中なので目視出来ないのですが、液体が肌を伝うような感触や熱さは感じましたし「うわ~血管が…」みたいな生々しい会話にビクビク。

ひたすら看護師さんにガーゼが足らないと要求してましたし、聞くと地獄絵図だったそうです。

時間は一時間弱くらいでしたでしょうか、腫瘍の取り出しが完了し手術完了…というわけにもいかず、問題はここから。

膿が出続けるため、患部の状態が落ち着くまで縫合が出来ないそうなんです。

なので、ボッコリ背中に穴を開けたまま二か月くらい過ごすことになります。
(マジで背中に穴空いてますよ、と言われました)

それで、ガーゼで患部を保護してはいるのですが、やはり時間経過で膿や血がめちゃくちゃ出てくるんです。
その重みでテーピングが外れたり、衣類も汚れるわで…患部の場所が場所だけに、就寝時にも仰向けになれませんし、睡眠時にも染みてきて汚してしまいますし。

また手がうまく届かないため、自力での手当ても困難なのが辛かったです。

術後、数日感は症状が落ち着かないので頻繁に通院したのですが、ある意味その時の処置が一番きつかったですね。

麻酔はわざわざしないので、溜まった膿を押し出すのが痛くて…
割と真剣に「これずっと続くのは耐えられないかも」と思いました。

そんなこんなで、大体二か月くらいしてようやく患部が落ち着いてきたので、縫合出来る状態になりました。

日常的には出血等もなくなっていたため、その辺りは問題なかったのですが、如何せん傷口丸出しのため、シャワーで洗ってと言われてもおっかなびっくりで中々出来ませんでした。
結局、言いつけで半年くらいは湯舟に浸かれませんでしたし。

縫合手術自体は難なく終わりました。

ただ、その後傷口が乖離していることが発覚し…様子を見て一旦抜糸してから、再度縫合手術を行うことになりました。

背中ということもありますが、なんでも自分の場合は体が大きいので、身じろぎするのも、体にものすごいテンションがかかるからということだそうで。
(更にこの後もう一回乖離しましたが、小さかったため再手術はしませんでした)

一通り施術を終える頃には、夏も過ぎ…当初は一、二か月くらいで完治すると勝手に思い込んでいたので恐ろしいですね。

その後

現在は傷も塞がり、日常生活には全く支障は無くなりました。

サイズが大きかったので、傷痕の凹みが気にはなりますが、処方された薬を服用しつつ経過観察しています。

まさか一年も通院するとは思いませんでしたが、それだけ治療が遅れてしまった結果ということでしょう。

医者にも「これだけ大きいのは経験上初めてで、この一年でもこれを超すものはなかった」と言われました(なんというか、ここまで言われるともはや嬉しいですね)

あとピーリング(酸を塗って綺麗にする施術)をすることも勧められていますが、保険適用外なので検討中だったりします。


そして先日、小さいものがあと四か所あるとのことで、改めて摘出してきました。

規模は全然初回のものに遠く及ばないですが、数が多いのとやはり背中なので色々面倒です。

あと大きな背中なので、それだけなりやすいと言われましたね…(それ偉大な父親に対して使う比喩表現)

新たに四か所なので、北斗七星を描くまであと二つな今日この頃です。

僕の体はボドボドだぁ

早期発見がカギ

というわけで、粉瘤についてのまとめです。

・放置すると文字通り痛い目を見ます!
・正確な診断と早期発見がカギです!

粉瘤は小さいものだと存在感が希薄です。

また、ニキビや毛穴詰まり等自然治癒するものと似ているため、気付きにくい側面もあると思います。

ただ僕のケースのように放置していたり気付かなかったりすると、後々惨事になることもありますので「なんか変なしこりがあるな~」等、少しでも気になったら早めにお医者さんに行くことをオススメします。
女性の場合(でなくてもですが)は美容にも関係してきますしね。

あと激しい運動は控えるようにも言われましたので、日常的によく体を動かす方は特に要注意です。

昨今では医療技術の発達で腫瘍の摘出等はある程度出来るようになりましたが、昔は小さな傷や疾患が原因で死亡するリスクもあったんだよなあ、なんて思いを馳せてみたり。

何事も早め早めが肝心というお話でした。

そんなわけで。

Bonne soirée! ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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