【職業病】日常における声優あるある

声優

Bonsoir! 川古です。

人は生きていれば日頃から色んなものに思いを馳せたり、感じたり、考えたりしますよね。

ちょっとしたものに対して想像とか妄想とか、思考を枝分かれさせて連想していったり。
僕はそういうの好きというか、癖というか、性質だったりします。

しませんかね?そういうの。
人によって差はあれど、大なり小なりあるんじゃないでしょうか。

そんな中でも、声優的感覚において日常で感じることあるあるについて書いてみました。

ちょっとしたコラム記事というか、ただの所感といいますか(基本そんな感じですが)

「オマエノ コトナンカ シラネーヨ」とか「そんなことねーよ!」とか「単にお前の話じゃねーか」とかかかとカカロット感じるかもしれませんが…

多分、声とかを生業にしている方々の考えや思考の構成要素で通じるものはある、はず、です。

なので駄文として、ご参考といいますか、役者とか、似たようなことをされている方はちょっとでも共感いただければなあ、と!

あなたの好きなあの有名声優も、普段似たようなことを感じているかも?

日本ナレーション演技研究所 ヒューマンアカデミー

声優こんなことあるある

とりあえず10個ほど列挙してみました。
もちろん「いくつ当てはまったらあなたは素養あり!?」みたいなのも特にないです(笑)

①自分の反応を反芻はんすうする

何かに対して抱いた感情や、自分の反応を反芻はんすうしたり咀嚼そしゃくしたりします。

例えば、気分が悪くなったり嬉しい気持ちになった時、どういうことを言われて(されて)反射的に感じたものなのか。
ちょっと間を置いて、冷静に考える。

また急に頭を叩かれたり、足の小指をタンスに引っ掛けたりした時の反応や、思わず出た声のニュアンスとか。
そういったものを、憶えておく。

なんか嫌なベクトルの体験を例にしてしまっていますが…
「ああ、こういう状態になると、体はこういう反応を返すのか」という、実体験を自分の中に吸収しようとする作用が無意識化で働くんですよね。
自分を俯瞰するイメージでしょうか。

とはいえ、僕なんかは心にあまり余裕がないので、追々気付くことも多いです。
なんか、よく解らなくなりますしね。

これって結構重要で、表現における「引き出しを増やす」という行為に通じてくるのですが…
実際に活かせるかどうかというのは、中々どうして、別問題なんですよね(苦笑)

②人間観察センサーが感知する

上記をより客観視したバージョンです。

僕自身、経験上「自称・趣味人間観察」と吹聴しているタイプの人は色々微妙だと思っているのですが…

意図してやるとか人に言って自慢するような話ではなく、受動的に捉えてしまうという話です。

人と話す機会があったり、話しているのが聞こえたりすると「あの風貌的に~関係の人だな」とか「こういう喋り癖があるなあ」とか。
その他年齢感やシチュエーション、喜怒哀楽の雰囲気などで、その人の特徴や状況について、勝手に考えてみたりします。

言い換えると「自然と人の視線や言動が気になっちゃう」みたいな感じです。

とはいえ、なんというか、娯楽みたいなもので楽しんでたりするんですよね。

正直これで気分を害するといったこともままあるので、一概に良いものとは言い難いですが…
声優云々というより、普通に結構当てはまる人、多いんじゃないでしょうか。

というか、臆病だからこそ機能している個人的な特性のような気もします!

③絵を見ると声を想像する

絵やイラスト、二次元のキャラクター等が気に留まると、勝手に声色を想像します。
脳内変換したり、キャスティングしたり…想像 or 妄想が捗ります。

というかオタク的思考、ないし嗜好な気もしますね(笑)

声質というか普通に「このキャラ〇〇さんっぽいな」みたいに考えることもあります。

声優という職業や、声に纏わるコンテンツが溢れている現代における職業病みたいな側面もあると思いますが…
実際に制作でキャスティングする側の人は大切にしている感性でもあるはずです。
(見方によって、声質で選ばれてしまう現実もあるというのは、耳が痛い話でもありますけれど)

とはいえ、よりマクロな考え方をすれば、物体から音を想像するのって、人間の共通認識について発見があったりします。

「これだけの大男はきっと声が低いに違いない」「この少年は元気いっぱいだから、基本的に声も大きいな」などなど。

こういう想像するのって面白いですよね。

④イイ声の人がいると反応する

これも人間観察に含まれそうです。

日常でイイ声の人と接したりすると、ちょっと意識して、というか見栄をはって(?)仕事モードの声出したりします。

あと、声質もそうですが、全体的に活舌とか雰囲気で「この人多分何かやってるか、やっていたな」と勘繰ったりします。

職業病的には解りやすい性質というか、気になっちゃうんですよね。

なんかないですかね?日常的にそういうの、同業的に。

⑤声を出して読みたくなる

良い感じのフレーズとか、キャッチコピーみたいなものがあると声を出して読みたくなります。

もしくは、イイ感じのナレーションや商品名の読み上げが耳に入ると真似してみたくなったり。
(「アサヒ、〇~パー〇ラ~イ」)みたいな)

こんな感じです!

いや、もう普通に素晴らしいです(笑)

真面目な話、文章を声・音にするというのはそのままナレーション関係の仕事に繋がります。

CMなんかはまさに商品のPRとなる内容を、映像や音で表現しますし、色んな演出のものがありますよね。
俳優さんが読む自然でナチュラルなものや、濃いインパクト重視のものetc…

最近では(CV.〇〇)のように、声優を起用していることを全面に押し出すアプローチも見かけるようになりました。

少し反れましたが、皆さん声を出すのが好きなのはまず間違いないと思います。

⑥喋り方を気にして気が散る

人と話をしている時、話の内容より自分の声がどういう発し方をしているのか気になってしまう…。

「あ、今言えてなかったな」とか、聞き返されて「今の不鮮明だったかな」とか。

そっちに気が行き過ぎると、頭に内容が入ってこなくなるなんてこともしばしば…
なので自分に注意です(笑)

ただ、これ相手の声に対しても言えることで、他にも近くから聞こえる話し声にも意識がいったりするんですよね。

なので単純に気質の問題かもしれません…。

⑦ゲームの台詞を聴き直す

ゲームをやる人なら解ると思いますが、アドベンチャーパート(キャラクターが会話したりして文章で物語が進んでいくところ)が採用されているゲームは多いです。

最近では当たり前のようにボイス付きでキャラが喋るようになりましたよね。

中でも、ボイスをログとして聞き直せる機能が備わったものがあったりします。

こうした機能のある作品内でめちゃくちゃ良い芝居をされていたり、関心する台詞を聴くと、つい聴き直したりします。

「こんな処理の仕方するんだ…すごい!」みたいな。

これに共感出来る人は映像作品等、ゲームに限らずだったりするんじゃないでしょうか。

ある意味ではいいことなのかもしれませんが…これが多いと本編を純粋に楽しめなくなってると感じる瞬間があり、ちょっと複雑な気持ちではあります。

⑧ガヤが気になる

上記に近い症状(?)です。

ガヤとは?
その名の通り、人混みが発するガヤガヤする話し声や喧騒のことです(ちなみに、ガにアクセント)
ガヤのパートを収録することを「ガヤ録り」なんて言います。
基本的にはメインの台詞とは同時進行せず、別録りする形をとります。

ゲームとかのアドベンチャーパートだと、プレイヤーのペースで読み進めるため、ガヤ収録したものをエンドレスループで流す形式が多いです。
こうしたシーンで、雑踏のガヤが流れるとつい耳を傾けてしまうんですよね。

たまに「遊んでるな~w」みたいなのもあって、面白かったりもしてそれはそれでいいのですが…
シリアスな部分で変なのが混じっているとツッコミを入れたくなる自分がいます。

こういうのもなんですが、有名な実力派でも(だからこそ?)ガヤで遊んでいる方も結構いますよね。

舞台とかで、喋ってない人の演技こそ大事だという考えに近いと思います。

⑨とりあえずキャスト一覧を見る

声の出演がある媒体では、とりあえずエンドロールやキャスト表を確認します。

ベテランで特徴のある方は一発で解る方も多いですが、聞き覚えがない場合等は知りたくなる…
これはまあ、普通に一視聴者として気になる部分じゃないでしょうか。

殆どの場合は、アニメ等の作品において事前情報として主要な出演者の名前を公表しますよね。

そしてそれを参考に「〇〇さんが出ているから見てみようかな、買おうかな」といった流れになることは、消費者目線だとままあると思います。

残酷な話ですが、このブランディングこそがキャスティングにも繋がっているので、そういう意味でも気になってしまいます。

予算等の総合的な観点から決定されるものだと思いますし、コンテンツが良いものであればそれでいいはずなのですが…

全体のキャスティングを見たとき、(事務所の偏り等からも)なんとなく背景や事情が垣間見えてしまうと、なぜか残念な気持ちになる。

そんなことないですか?ないですか…そうですか。

⑩喉を気遣う

業界を問わず体調管理は重要ですが、とりわけ仕事内容的に、喉は他の職より気を付ける要素が多いと思います。

思います、というのも、個人的にはそこまで喉は弱くないので、ぶっちゃけ気を遣っているということはないのですが…

一度は声が出なくなったことがある人間の言うことではないわね…

その通り!もう一度言おう
その通り!ぽぎゃああああ!

それでも挙げたのは、やはり大事であるということもそうですし、周囲にはそういった気遣いをしている人もいたからです。

喉=商売道具なわけですから、例えば料理人が包丁を使えないというのと一緒ですね。

実際問題、出演者の方がいつもと雰囲気が違ったり鼻声だと「あ、風邪ひいてるな…」って解っちゃったりします。

人間なのでどうしようもない部分はありますが、どうしようもない形として残ってしまうことはあり得ます。

当たり前ですが、身体機能に不自由が出ると全てのことに影響するので、基本的に注意したいところですよね。

広がる職業病の世界

ということで、ゆるっと書いてみました。

どうでもいいと言われれば、どうでもいいですし、どうにもならないような、取るに足らない小話でした。

とはいえ、もしかしたら共感いただけることもあるかもしれませんし、考えもしないことがあれば、ちょっと意識を向けてもらえたら、日常の新たな楽しみ方が広がるかもしれません。

職業特有の考え方とか、癖とか…

知らない職業病みたいなものってきっと沢山あるでしょうし、機会があれば色々教えてほしいですね!


それでは。

Bonne soirée! ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました