【レポート】ペルソナ5スペシャルBBコンサート【P5BB】

ゲーム

Bonsoir! 川古です。

インフルエンザが猛威をふるっておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
風邪もそうですが、マハブフーラな風を感じるここ最近…ですが、ペルソナファンにとってはそれを覆すようなホットな話題がありましたね?
そうです、12月初頭、先月のメタファーリーディングライブに続き、心待ちにしていた「ペルソナ5 Special Big Band Concert」が開催されました!音楽ライブラッシュ!!

ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド・コンサート公式サイト
ゲーム「ペルソナ5」のビッグバンドコンサート「ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド・コンサート | ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド・コンサートのイベント開催が決定!

当然倍率も高く、全公演抽選に外れ続けて焦るも、追加公演の方に辛くも当選出来たため、ざっと感想を書きたいと思います。
ペルソナ5は魂の作品なので…絶対に、なんとしても!行かなければならなかったのです。
またもお客人になれて良かった…ありがとう!そして、ありがとう!

我は汝、汝は我
催事に参戦するは我が使命!

今回は数あるペルソナライブの中でも稀有なビッグバンド形式のコンサート。
世界的なプレイヤーを招いての豪奢な集いは、ゲーム作品ファンならずとも必聴の祭典となっていました。

本公演の特色は何といっても豪華なメンバー!
ディレクションには、2025年にペルソナ5の名曲「Last Surprise」ビッグバンドアレンジで”グラミー賞ベスト・アレンジメント”のノミネートへ導き、同賞に加えトニー賞も複数回受賞経歴のある巨匠チャーリー・ローゼン氏を筆頭に、バンドリーダーに世界的トランペット奏者エリック・ミヤシロ氏、そしておなじみ本作に欠かせない歌い手であるLyn(稲泉りん)氏を中心に据えた、本場ニューヨークのビッグバンドサウンドを堪能出来る、まさしく「ここだけの」のスペシャルなコンサート。

そして珍しいペルソナ5のナンバリング単独での音楽公演でもあります。

珍しいというか、ペルソナライブだと初!?

両国国技館で行われた過去のペルライ、PSS2019がブラスバンドチックでアレンジ多めの構成だったため、前もってのイメージは近かったです。
しかしながら、総合エンタメの色が濃いペルライとはまた別物。
どちらが優れているということではなく、オケコン同様コンサート形式のため音楽そのものを新しい角度からじっくり鑑賞出来た上、単独という点も含め、こうしたイベント参加が初の方でも敷居も低めで楽しめたのではないでしょうか。

僕も参戦した東京公演においては、会場も都内でアクセスしやすい新宿という立地に、神戸での開催は遠征の多い方には嬉しかったはず。
また厳密には追加含めた4公演終了後、モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2025の参加をもって千秋楽となっていたので、惜しくも本公演側で抽選に外れてしまった方も、おかわりで本場ジャズと合わせて楽しまれた方も多いのでは?

追加公演は13:00開演のため、会場となる12:00頃には着くように出発。
(時間的には夜がよかったですが、追加に当選しただけでも有難いのでそこは我慢…!)
一般的に東新宿の新宿文化センターまでは乗り換え等で迷いやすいかもしれませんが、たまたま乗り慣れた順路だったため難なく到着。

天下のスクエニ新宿本社のお膝元
マウスプロモーションもすぐそこですね!

グッズ売り場は長蛇の列、事前に注文していたにも関わらず現地で追加購入(あるある?)
既に売り切れの商品もあり、コースターを買おうかと思ったのですが運悪くレジ待機中に完売!
ぐぬぬぬ、まぁ散財せずに済んだとも言えますが…。

ちなみに今回、過去イベント含め恐らく最高額の出費です(笑)

いやはや、ペルソナ30thの折には一体全体どうなってしまうのか…。

ところで今回目玉ともいえるグッズはクソデカ(特大)アクスタですよね!
「Not For Sale」以外でこんなサイズ見たことない(笑)…流石にお値段も高めで全種類は買えませんでしたけれども、イベントの為の書き下ろしイラストはどれも個性的で欲しくなってしまう!
アクリルスタンド、というかアクリル製品はグッズ界の風雲児であると常々申しておりますけれども、流石に擦り過ぎではないかと思う今日この頃です、はい(台頭する以前の界隈ではラバーストラップとかが流行していた印象)

さておき、ホールにて(心だけ)全裸待機。やはり赤が映えるステージのライトアップ!
ペルソナのライブと言ったらあれですよ、あれ、キャラの前説!
今回も公式SNSで匂わせがありましたから、どんな内容になるんだろうとワクワク。
新録アナウンスなわけですからね、これだけでも価値のあるコンテンツです。

開演15分前くらいでしょうか。
追加公演における担当は…美少女怪盗ことノワール(cv.戸松遥さん)
新宿には喫茶店が多くて~とか春らしい興味津々な様子や、ちゃっかりグッズ販売された「BIGBANGバーガーコラボナプキン」の宣伝も。
また休憩に入るタイミングでもアナウンスが流れてて斬新でした。
本公演は怪盗団の面々が演奏している、というていでもあるので、「フォックスがベースを忘れてケースだけ持ってきた」とか「パンサーもマウスピースで口が痛い」とか幕間のエピソードを語ってくれました(笑)

ノワール単体の時点で察しましたが、どうやら各回ステージ毎でアナウンス担当が変わってたみたいですね!初日はナビ(cv.悠木碧さん)だったとか…うむ、全部聞いてみたい。

メンバー同士で掛け合いがあるのかとも思いましたが…
誰か全回の担当教えて~

セットリスト(赤字=ボーカルorコーラス曲)

★前半★
0.Overture
1.Wake Up, Get Up, Get Out There
2.Life Will Change
3.Butterfly Kiss
4.Tokyo Daylight
5.全ての人の魂の詩(Hyms of the Soul)
6.Beneath the Mask
7.Have a Short Rest
8.Will Power
9.Rivers In the Desert

☆後半☆
10.Colors Flying High
11.Tokyo Emergency
12.Break it Down
13.Layer Cake
14.No More What Ifs
15.Life Goes On
16.The Whims of Fate
17.Take Over

★彡アンコール☆彡
18.星と僕らと(Hoshi To Bokura To)
19.Last Surprise

セットリストはちょうどインストとボーカル曲が半々くらい。
ブラックコーヒーのような結構渋めな印象、さりとてインスト曲自体オーケストラでもなければ公式の生の音を聴く機会は中々ないですから、本公演を深く楽しむ上で稀少なエッセンスと言えるでしょう。
その上でキャッチ―さを忘れない、砂糖を添えた外さないチョイスは流石です。

0.Overture

IT’S SHOWTIME!!
序曲はチャーリー氏のオリジナル楽曲。
調律と指揮のカウントで始まる開幕からシームレスに繋げていくこの曲は、本公演実現の架け橋となった「Last Surprise」の旋律が組み込まれているとのことでした。
あまりにナチュラルに流れていくのと、胸の高鳴りとの相乗効果で、良い意味でオリジナルもとい一つの楽曲であることを感じさせませんでした。

1.Wake Up, Get Up, Get Out There

ペルソナ5と言えば…の代表曲の一つ。主題歌はいつだって欠かせない。
続く不動の人気曲一位「Life Will Change」のメロディの基幹であり、やはり無印のペルソナ5から遊んでいる身としては絶対に外せないドレスコード、嗜むマナーのような曲でもあります。
相変わらず活気に満ちたソウルフルで力強いLynさんの歌声と、本場のジャズで一気に会場は盛り上がります。

2.Life Will Change

勢いのままに顔曲が迸る、コンサートだというのに観客は揃いも揃ってハンドクラップ!(勿論僕もハンドクラップ!)
始まったなあ!とスイッチ入るんですよね、この曲はいつだって。「Mr.P5」
元々アシッド・ジャズをテーマに作られた楽曲群ですが、ビッグバンドとの相性は言うまでもなく抜群で、いつもの熱量に特有の絢爛さが加わりより豪華な音世界を鴨志田、否、醸し出していました!

坂本~、家まで送るぞ(鴨志田)
いや絶対言ってない

またすぐに気付かされますが、全体を通してソロパフォーマンスが前面に押し出されており、曲中の要所でパートやメンバー個人にサス照明が当てられていました。
披露される超絶技巧は、どこまでが楽譜通りで、どこからがアドリブなんでしょうか…。
そしてキャストの皆さん、本当に楽しそうに演奏しているんです。

3.Butterfly Kiss

武見内科の隠れた名曲、公式の人気曲ランキングにもランクインしていましたよね。
日常曲の一つに分類されるかもしれませんが、やけに際立つ不思議な曲。
ベースがエンディング曲である「星と僕らと」になっているのも聞き心地の良さに貢献しているのかもしれませんね(武見先生の魅力だったり?)
チャーリー氏も最も繊細な曲の一つとして評価しており、あまり深い部分までは解りませんが、かなり複雑な構成の上に成り立っているのかもしれません。
激しさの後のしめやかさ、ジャズの風味が増したサウンドは冒頭の火照りを冷ましてくれます。
これ、全国の病院で流しません?

4.Tokyo Daylight

セットリスト順、しっかり物語の流れも汲んでいるところも粋ですよね。
軽快な管弦楽との相性もさることながら、Lynさん+Wコーラスキャスト(MarSAさんとたかはしちひろさん)が渋谷の街並みと都会を歩く心境を巧みに表現するこの日常曲、最も好きなナンバーの一つであり、聴きたかった曲!
これを聴きながら(それなりに都会な街並みを)散策するとテンション上がるんですよね~、つい口遊みたくなります。

たらったらった~ら~とぅる~♪
ぱやっぱっぱった~らとぅ~♬
(だから何て言ってるのよ!)

ライブでも常連ですし、外せないと思わせてくれるのは、やはり作曲の目黒さんの才能を感じますし、ペルソナナンバリング毎に作風が散りばめられている采配は毎度見事です。
またディレクターでもあり、指揮も務めるチャーリーさんが非常にお茶目!
それから彼の指揮台の周囲にはPCやキーボード、ギター等が配置されており、時にタンバリンでリズムをとり、時に激しくエレキギターをかき鳴らす。
また曲の繋ぎの幕間には、殆どは英語ではありましたが、日本語での挨拶や熱いメッセージを伝えてくれて感動しました。
いやー、指揮者で演奏も兼ねてて…実質MCも担当して楽しい空気作りと、こんなアクティブな指揮者はかつて見たことないです!

5.全ての人の魂の詩(Hyms of the Soul)

全ペルソナを代表するアイコニックな神曲、ペルソナ5限定の本舞台でも演奏してくれました。
聴くことで作品世界に一気に没入出来る、いわば水先案内人なんですよね。
オリジナルのアレンジ中でも、エリック・ミヤシロ氏のソロトランペットから伸びやかに迸る情感に思わず涙が出ました…

究極のトランペッター
神威のメノラーを授ける(メガテニストに伝われ)

また主旋律を支えるピアノを弾くマシュー・ウィタカー氏ですが、サングラスをかけておりファンキーなルックスなのですが、演奏中指揮の方を向いて全く鍵盤を確認してないな…と後から知ったのですが、盲目のピアニストなのですね。
それで全くミス無く表現していることに驚嘆しましたし、人間業じゃないですね!凄すぎる。
しかも、少しコメントが難しくはありますがサングラス=目隠しのイメージから、もはやペルソナシリーズ(1と2罪罰まででペルソナ3以降は登場しませんが)のベルベットルームのピアニスト、ナナシの様相で、これはファンサービスなのではないかとすら思いました。
美しい旋律に身を委ねつつ、本当にペルソナが好きでよかったと感じた曲目でした。

6.Beneath the Mask

お馴染みであり、こちらも絶対に外せない夜の日常曲。
秒で脳内に純喫茶ルブランの幻影が浮かんできます。
今回は過去のライブを含めて一番ムーディーな仕上がりだったのではないでしょうか。
レイニーver.というわけではなかったはずですが、しっとりと湿度を伴ったメロウな編曲は、何度も耳にした曲だからこそ、新たなリスニング体験となりました。
追加公演は昼でしたが、こちらは夜公演に聴いてこそ真価を発揮したような気もしています。

7.Have a Short Rest

なんと、この曲を選ぶとは!
パレス攻略における認知の歪みの影響が少ない休憩ポイントにて使用されているこの曲。
何より今回のコンサートで始めて生演奏を拝聴したので大変稀少。
シンプルな曲名にして、ミニマルな音運びがゲーム本編でのシーンにしっかりマッチしている点は言うまでもないですが、コンサート演目に挟まることで全体にメリハリをつけている印象も受けました。

8.Will Power

恐らく本公演で個人的に一番好きなアレンジです。
ギター&ベースバリバリ、反逆の意志が表出するペルソナ覚醒のイベント&バトルBGMで、通常のバンドサウンド向けの楽曲ではありますが、BPMは原曲よりも速く!パーカッションも激しく!!熱みと厚みを増幅させた神編曲でした。
因みにステージ背面について、通常の投影スクリーン、それを囲ったスクリーンの映像演出がありましたが、Will Powerでは怪盗団メンバー総出演の連続覚醒のゲーム映像が映写されて滅茶苦茶カッコよかった!
とはいえ、これも良かったポイントの一つとして、全般で映像は使われましたが控え目な印象で、根幹の演奏部分を視覚的に邪魔しないのが特徴的でしたね。

ゲーム音楽ライブ=最近は映像使用が当たり前
良くも悪くも、目のやり場に困るんです!

9.Rivers In the Desert

ペルソナ5における最も象徴的なバトルBGMの一つで、こちらもライブ皆勤賞的な曲ですよね。
ドラムスのキックが心地よい、より重厚でリッチに仕上がったサウンドは、砂漠の川という曲名に題されているように、生への醜い欲望と執着、そして相反する美しい生歌との合一は圧巻。
(獅童の顔が脳裏に焼き付いているのは玉に瑕)
折り返し前半ラストとして、力強く締め括ってくれました!

10.Colors Flying High

ここからは後半戦になり、本曲の前に休憩が設けられたのですが、まず思ったのは「え!?もう休憩、短すぎる!」ということです(笑)
正直、コンサートやライブイベントで過去一の体感的な短さです。
休憩15分込みの約120分の公演で、若干短いかもしれませんがそういう意味ではなく…長時間の着席による臀部の痛みを全く感じさせない充実の時間だったということです!
もっともっとペルソナ5を感じていたいのよ!

いや本当、いつまででも聴いていたかった…

ペルソナ5ザ・ロイヤルの新OPテーマなので、お!ここからはP5Rのターンか!と最初思いましたがそんなこともなく(ただ、後半の切り替えとしては機能させたい意図はあったのかも)
本当に変則的というか変調ありきというか、演奏難易度の高そうな曲ですよね…。
曲名、歌詞をイメージした照明演出も特に鮮やかで「おお!カラフル!」と内心思ってました(笑)
二階だと証明演出は全体見通し易かったので、そこは一階席や前列には無いメリットかもしれません。

11.Tokyo Emergency

Tokyo Daylightとは対になる曲。
軽快さはどこか似ているようでいて、別の側面から楽しめますよね。
(原曲にも一応あって非常にわかりにくい部分ですが)今回の編曲では管楽器によるパトカーのサイレンを模したであろう音色がスポイルされているように感じて非常に面白かったです。
正しくエマージェンシーコール、ミッション期間中にしくじれば逮捕されてしまう危機迫る状況での緊張感と、試練に挑む勇ましさがよく表れていると思います。

12.Break it Down

どうしてか、この曲を聴くとモルガナの顔がダイレクトに浮かんできます。
エレピを聴くと何でもペルソナ5に聞こえてきてしまうほど、作品全体の音作りにおけるエレピのイメージが根強いです。
こちらも日常曲としてライブで聴く機会が滅多にないため、常連を志す者としても良いアクセントになりましたね。
ところでタイトルを字面だけ見ると物々しさがありますが、「説明する」とか「馬鹿も休み休み言え」みたいな意味になるようで、転じて「冗談を交えたお喋り」みたいなニュアンスになるのかもしれません。
意図通り、といえるのかは分かりませんが、構えずにリラックスして楽しめましたし、もな~んもにゃ~んと…猫の鳴き声みたいで、愉快ですよね。

13.Layer Cake

これまた渋いですね。
ミリタリーショップ・アンタッチャブルで使用されるイントロに不穏な印象を抱く曲。
関係ないのですが他の海外の方でカバー演奏動画を上げている方もいて、特にグローバルな魅力があるのかも?
原曲は勿論、本公演でもベースとエレピが際立ちつつ、全体の音鳴りのバランスも良く絡み合うイカしたアレンジ。特にジュリアさんのベースが映える映える!!

ゲームで購入選択時、岩井さんが嬉しそうに
銃器について語るのが可愛いですよね!

14.No More What Ifs

PLT2024でのバーをバックスクリーンに、ATLUSサウンドチームの小西さんとのセッションが心地よかったのは記憶に新しい。
ゲーム本編におけるJAZZ JINからの認知の歪みか、一時界隈ではLynさんがジャズバー出身の歌手であると噂されてましたね(笑)
とはいえ、ジャズの本領発揮といいますか、ジャズといったらこうだよね、という一般的な認知においては正であるといえます。
インスト版もありますが、やはり生のボーカルがあるとスモーキーで艶めかしさがありますね。
Beneath the Mask同様過去に披露されてきたムード漂う曲ですが、抜群に大人っぽさを内包していました。

15.Life Goes On

充実の日常曲、期末テスト時に流れるBGMですが、同じくペルソナ5らしさが凝縮されたナンバー。
これもベースソロが超クールでした!チャーリー氏も曰く、ゲーム音楽としてはベースからスタートする楽曲は珍しいとか。言われてみたら確かに…?。

なんだろう…ベーススタートと言えば…
うッ!某大物演歌歌手の姿が頭に!!
ジャラ…ジャラ…(ヒカセン向け)

またソロの時はキャストにサス照明が当たるのがまたショータイム感増してて素晴らしいんです。
それとテスト時の曲だからか、数学の数式のイメージ映像がスクリーンに流されていたんですが…ライブのスクリーンでしばしば使われるゲーム画面ではないオリジナルイメージ映像、たまーに面白く見えたりするのは僕だけでしょうか?(※馬鹿にしてるわけじゃないです!)

16.The Whims of Fate

やはりペルソナ5はニイジマ・パレス=カジノのイメージが強烈ですし(恐らくローンチイメージにもなっている気がする)、冒頭および運命の分岐点を担うこの曲は演奏されて然るべきでしょう!
ビッグバンドにもピッタリ過ぎるんですよね!
会場が一つのパレスであるかのような、歌と楽器、コーラスが交差した空気感に思わず体も揺れてしまいました。
また全体的な構成として、曲の締めが特徴的。
ゲーム音楽の原曲としてはフェードアウトするケースだったり、またオーケストラでも闇に溶けゆくようなフェードアウト方式が多いですが、ビッグバンドはソロによる引き延ばしやシュビビッ!と(ペルソナ5に例えるならチェックメイト!)といった歯切れのよいスタッカートでビビッドなアウトロが独創的でした。

17.Take Over

怒涛のボーカル曲ラッシュ!怒涛の英語力!(ちがう)
もしかして来ないのかも…?とトリ(※アンコールを除く)思っていたら来てくれました、最高に熱い曲が!
P5とP5Rのコンサートですからね、これもまた外せないでしょう、ということでライブ初登場のPSW2022からは常連確定の戦闘曲。
管弦楽器の勢いと音場が凄絶、コンサート形式とはいえ心のペンライトを振る勢いで盛り上がっておりました。これを聴かずにお家には帰れないでしょう!
全てのパートにおける魅力がフォンダンショコラ(?)に詰め込まれつつ、ゴージャスに、正しく「ロイヤル」な総攻撃で我々の心を頂いていく!
一階席の方は概ね立ち上がっていたのが羨ましぃいい…二階はちょっと合いの手の掛け声もしにくかったのが悔やまれます!
熱を帯びたまま、盛大な拍手にてフィナーレを…

18.星と僕らと(Hoshi To Bokura To)

迎えてません!
か~ら~の~?アンコール一曲目はペルソナ5代表、エンディングテーマのこの曲。
やっぱり、無印からプレイしている身としては代えがたい名曲なんですよね…。
僕らの光も違ったアプローチで最高に尊いんですが、どちらを選ぶかと言われたら、やっぱりこちらに帰結します。
この曲をコンサートのラストに持ってくるのは本当に作品理解が深いなと感心します。

スクリーンにタイトルが出た時、
会場もざわついていましたね!

また背面スクリーンには美しい星々が煌めき、幻想的な照明と合わせてゲーム体験の感動が呼び起こされ、スクリーン映像はエンドロール同様怪盗団メンバーのイラストが紡がれていったのは最高過ぎました…これはもう、エンディングのカタルシスの壮大さを体感した人だからこそ出来る芸当ですね!
同時に、長く待ちわびた素晴らしいコンサートも刹那、早くも終わってしまうことへの寂しさと儚さを感じてしまう曲でもありました。手が痺れ尽くすまで拍手は辞めません。

19.Last Surprise

なんと宴はまだ終わらない!
そうなんですよね、そもそもの「始まり」が来ていないのです。
一度は退場したキャスト陣が再度ステージへ、チャーリー氏も楽し気に会場を盛り上げます!
「1more!?」という観客への呼びかけは、考えてみればゲームシステムに掛けたものだったんですね…勿論、更なる総攻撃へ繋げましょう!
この曲のアレンジがグラミー賞にノミネートされ大きな話題になったわけですし、この曲無くして本公演の実現は成しえず、終わりを迎えることもないでしょう!
チャーリー氏もゲーム史に残る名曲と称しておりますが、ナンバリング毎にオリジナリティ溢れるペルソナシリーズの中にあって、5番目の作風を最大限に感じられるんですよね。

(基になった動画↓)

さながらブロードウェイ、UIのように先鋭的でオシャレな本楽曲のビッグバンドアレンジは、フィナーレとして文句のつけようがありませんでした。
またスクリーンには各キャラのイベント用イラストを使っての紹介演出もあり、黄色い声が上がっていました。

そういえばそう!コンセプト!
怪盗団メンバーが演奏しているんでしたね!

かくして、言葉通り「ラストサプライズ」を堪能し、これ以上ない盛大な拍手と熱気と共に大団円を迎えました。

ということで、最高のSHOWTIME!でした。
またもや心を盗まれましたね~…新たなオタカラとなりました。
ペルソナのライブは勿論それぞれが唯一無二ではあるけれど、チャーリー・ローゼン氏率いる名だたる出演者含め特別なアレンジでの演奏、本場ニューヨークのビッグバンドジャズを堪能出来るのはペルソナ5BBだけ!
贅沢すぎる時間とメンバーで間違いなく「ここでしか聴けない」が詰め込まれたコンサートで、立ち会うことが出来て1ファンとして至福です。
あくまで無印ペルソナ5とロイヤルに絞っていたのも嬉しかった、ただ個人的にはメメントスのBGMや「Price」、「Gentle Madman」も聴きたかったですし、人気の「I believe」等がセットリストに無かったのは残念でした…是非、またの機会に!

あと、盛り上がり方が難しいのは玉に瑕でした…1階は立ってる人が多かった様子ですが、あくまでコンサートなので空気を読みつつ…という感じで。周囲に左右されますね(オケコン以上、ペルライ未満?みたいな)
最後だけスタンディングオベーションしましたが、自分はデカブツなのもあり起立すると後部席の方が見えなくなってしまうので…本当はもっとウェ~イってやりたかったんです。

Lynさんも仰ってましたが、チャーリー氏からはペルソナ5に対する愛がとても感じられて、単なる仕事としての案件じゃなく、心から好きで諸々を任されている感じが言葉や演奏から伝わってきて、こちらも嬉しくなりました

またパンフレットの情報による、企画の株式会社エニーさんは過去にユニコーンオーバーロードとメタファーのオーケストラコンサートも制作されたそうですが、構想から二年以上経過しており、時系列としては一番最初がこのP5BBのコンサートだったとのこと。
作品への熱い思いが、夢のような体験を実現してくれているんですよね…。

多くの人の情熱によって結実した本公演
絶対音源化してくれよな!約束だぞ★

そんな願いもありつつ、早くも最終公演日の発表でコンサート再演が決定!

絶対こちらも行きたい!
益々ペルソナワールドを盛り上げていきたい所存!

そんな感じで、ブラックコーヒーを飲みつつ回想しながら。

Bonne soirée! ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました